40代、女性、経理職の会社員です。
家を買うときの営業マンが信用できず宅建取得を決意
宅建試験を受験しようと思ったのは、家を買おうと思ったからです。
都内の中古か新築のマンションを購入しようと思っていましたが、一生に何度かしかない多額の買い物で、住宅ローンのことを考えると、購入にはどうしても慎重になります。
また、色々物件を見て回ると、営業担当者の言うことがいいことばかりで、そのまま真に受けるのは、危険だと思ったからです。
何か不動産について勉強したいと思いました。
そこで、不動産売買の資格である宅建を勉強したいと思いました。
夫が勉強してもよかったのですが、夫は仕事が忙しいのと、勉強することにあまり興味をもたなかったので、ちょっと法律を勉強してみたいと思っていた私が受験を決意しました。
若い人と勉強するのが恥ずかしくて独学で宅建勉強
学習形態は独学をえらびました。
スクールに通うためには、まとまった時間がかかりすぎることと、自分のペースで勉強したかったからです。
正直にいうと、お金も余りかけたくありませんでしたし、10歳も20歳も若い他の受講生に混じって勉強するのは恥ずかしく気兼ねしてしまっていました。
今思えば安い通信講座を選ぶのも手だったかもしれません。
本屋さんに行き、宅建受験のためのテキストと過去問題集を1冊ずつ購入しました。
手始めに、過去問題集を解いてみましたが、わからないことが多くて、全然解けませんでした。
そこで、宅建受験のためのテキストとは別に、民法の入門書を購入して、まず民法の勉強をはじめました。
独学で始めた勉強ですが、最初の方は本当に苦戦しました。
会社に勤めていたので、平日は勉強する時間はほとんどありませんでした。
民法の本はじっくり読まないと理解できないので、土日にまとめて民法の本を読んで、ある程度わかった時点で、宅建受験のためのテキストを読み始めました。
宅建受験のためのテキストを読み始めてから、3ヶ月後から、本格的に過去問題集を解き始めました。
過去問題集を2回解いた頃、試験の1ヶ月前になりましたので、通勤途中でも勉強できるように、直前のまとめが書いてある小さめの要点集を買って、知識の定着度を確かめました。
直前期には模擬試験もありますが、模擬試験でいい点数をとっても試験結果に関係しないので、受けませんでした。
仕事との両立と年齢で苦戦した勉強
1.時間不足と年齢との戦い
会社員なので、自由な時間が不足します。
自由な時間とは、勉強の効果が上がる時間です。
日中勉強できればどれだけ効率が良いだろう?と思いますが仕事をしているとそうもいきません。
ヘトヘトになって帰宅後、平日の夜に勉強しようとしても、本を開くだけで、ちっとも頭には入らないことが多かったです。
平日は、まとまった時間がなく、頭が働いておらず、何度も同じ箇所を読んだりして、ムダな時間をかけたと思います。
きっと今働きながら資格を取ろうとしているサラリーマンの方は共感してもらえるのではないかと思います。
休日は、朝から勉強しようと1日8時間も勉強する予定をたてるものの、疲れがあるので、実際には、午前中だけ3時間も勉強すればよいほうだったと思います。
大学で法律を勉強したなどの下地があれば別ですが、何も知らない自分には、民法の概念を理解するのが大変で自分の頭の悪さに絶望したこともありました。
重要な言葉は絶対に覚えておかないとまずいのですが、年齢のためか?丸暗記はなかなかできずに、苦労しました。
まだ老眼が始まっていないのが不幸中の幸いでした。
2.周囲の協力はやる気のもとと挫折防止策
一人で勉強していたなら、きっと挫折してしまったかもしれません。
しかし、私の場合は家族が応援してくれたので、なんとか頑張れました。
試験合格しても就職するわけでもなく、合格しても昇給があるわけではありません。
でも、私には、家族のために頑張る目的がありましたから、途中でやめることはできませんでした。
やる気がない時は、一人で気分転換にウインドウショッピングをするなどして、自分を追い詰めないようにしました。
子供は自分の勉強もあるのに、母親が受験生みたいで、迷惑かけたと思いますが、親子関係が逆転したみたいに応援してくれました。
宅建士の資格は本当に取らないといけないという人は少数派だと思います。
別になくても自分の仕事に支障はない方は、周りに絶対宅建に合格すると宣言すると合格可能性が急上昇すると思います。
まわりに宣言すると逃げられなくなるのでこの方法はおすすめです。
3.直前期は逆安定期
直前期になると逆に気持ちが安定してきました。もうあと少しで終わると思うと開き直る気持ちになれました。
直前期に購入した要点集を読み、項目をできないところ、できたところ、ちょっと心配なところの3分類にわけて読み進めました。
基本は民法なので、判例の解釈を含めて、優先的にしっかり理解するように注意して勉強しました。
細かい点、法改正した点は、どうしても後回しになってしまいました。
というのも何度読んでも頭に入ってこないのです。。
何回読んでも頭に入ってこないので、出題されたら仕方ないと割り切るようにしました。
4.受験会場には早めに
慣れない会場に行くのは、意外に時間がかかりました。宅建の試験があった日には、他にも試験が行われていて、試験会場の大学に行くまでにちょっと迷いました。
迷ってしまって、気が動転してしまったら、今までの努力が無駄になってしまいます。受験会場には時間の余裕をもって臨むことをおすすめします。
試験会場の下見に行く人も多いらしいですよ。
基礎を固めて見事一発合格!
私の場合、幸いにして1度で合格しました。
私が受けた年は、問題を解いていて丸暗記では難しく、法律の条文の趣旨からわからないと解くのが難しい問題がいくつかありました。
選択肢の中には意味がわからない箇所もありましたが、わからなくても消去法や一般常識的な推測で正解にたどり着けたことが多かったです。
浅く広く理解しているよりは、しっかり理解したことを少しでも多くしたほうが合格しやすいと実感しました。
合格した後は、おかげで家探しが楽になりました。
みなさんも色々な目的を持って宅建を受けられると思います。頑張ってください!
使用した宅建教材
宅建士 虎の巻
宅建士 過去問題集
民法がわかった