43歳女、不動産業営業事務(総務)をしています。
30代半ばで中途採用として未知の不動産業界に転職しました。最終学歴は中学卒です。
お客さんからの電話対応が怖かった
30代半ばで未知の不動産業界に足を踏み入れ、事務といえど、日々の電話や来店対応もしていました。
お客さんの質問等に対しても答える事ができず、申し訳ないという気持ちや、時にはお客さんに怒られることもあり戸惑っていました。
宅建を取得すれば、ある程度の対応はできるようになって自分も仕事に自信が持てそうという思いが日々募っていきました。
給料面でも手当などがもらえるという期待と、仕事中には勉強となるものがたくさんあるので、今の職場環境を活かすという点でも宅建取得は一石三鳥だとも考えていました。
宅建が国家資格であるという点も魅力でした。
簡単なものではないとわかってはいましたが、当時は、まず不動産という基本的な事も知りたく、色々用語なども覚えて将来の自分になにか付加価値をつけたかったという記憶があります。
勉強法で遠回りしたくないので通信講座を購入
勉強スタイルはフォーサイトという通信講座を選びました。
営業の方々に聞くと、書店で問題集を買って勉強して取得できたと言っていましたが、私は学歴もなく勉強方法というものがわからないので、1から全てサポートしてくれる体制が必要でした。
通信講座のデメリットとしては費用が高いという点です。
あと、パソコンを持っていない場合は、勉強がしづらいという点でした。
でも、逆にメリットは計り知れないほどありました。
届いた教材を見ると、勉強方法や段取りをまとめたものが入っており、その順番通りに勉強をしていけば良いかたちになっていたので、教材だけで値段以上の価値があると思いました。
テキストもフルカラーで、全く不動産についてわからない私でも理解しやすくて読みやすい暗記しやすいデザインでした。
ウェブサイトには無駄を削ぎ落とし、従来の宅建テキストの4/9の量に凝縮しているということも書かれていたので効率的に点数が取れるようになるのではないかという期待感にひかれました。
また、宣伝文句なので正確なところは分かりませんが、受講生の合格率も70%を超えるという実績もあり「これをやれば大丈夫」という安心感がありました。
独学の場合、どこから手をつけていいかわからないですし、もともと勉強する習慣がない人には難しいと思います。
書店の教材も見たことはありましたが、文字も細かく難しく書かれているものが多かったので、値段は倍以上したとしても、フォーサイトにはそれ以上の価値があったと思っています。
通信講座は値段はしても手軽で、値段出したからには後には引けないという責任感も生まれるので、途中で断念する事も少ないのは良いかと思います。
毎日の勉強はとにかく基礎固め
フルタイム勤務の為、1日あたりの時間は1時間程度でした。休日は2時間程度です。
ただ、勉強が先へ先へと進むにつれて、2時間以上必要とする時期には突入します。
仕事しながらですと難しい時はあるので、その時は無理をせず少しずつやりましたし、とにかく理解をしてから先に進むという事を重点に置きました。
理解をせずに先へと進んだ場合、結局つまづき、また振り出しに戻ってしまうのでやめておいた方が良いです。
初めの基礎はとても重要で、付け焼き刃で暗記してもちょっとひねられた問題が出ると絶対に引っかかってしまします。
勉強をして気がついたのは職場での感覚と実際の試験内容では少しズレがあるということです。
権利関係は難しいものばかりで、問題となる点も引っ掛けが多いので、決して業界目線での考えや思考をもたずに勉強を進める事が重要です。
不動産実務の考えで問題を解こうとすると、先入観が入り借りる側や買う側の視線ではなくなってしまうので、民法関連の問題が解きづらくなってしまいました。
資格は資格というふうに頭を切り替えるのが良いと思います。
試験は10月ですが、年に1度しかない為、これを逃せばまた翌年まで1年同じ勉強の日々が続きます。なるべく1回で合格したいという思いはみんな一緒だと思います。
ただ、狭き門であり年度によって合格点が上下するので、どんな問題がいつ出されても40点以上取れることを目標としなければいけません。
そのため基礎はとても大事です。基礎をしっかり固めるという点で通信講座を選んで正解だったと思います。
試験本番はとにかく落ち着くこと
本試験は2時間、マークシート4択問題で50問です。わからない問題が出てきても動揺せず落ち着いて解くことが最も大事だと思います。
私の場合、意外と早く時間が過ぎ去り、見直しのゆとりはありませんでした。
問題文も長々とあり、落ち着いてしっかり読まないと何度も読み返すことになり時間が足りなくなってしまうので気をつけてください。
大学の教室などを借りて試験が行われますが、他の受験生はテキスト等を読んだりなど、開始までは自由にしていますが、静かな慣れない場所での試験なので、緊張感はとてつもないです。
あと、マークシートを早く塗りつぶすため0.7のシャーペンか鉛筆がオススメです。
私は朝出かける前に少し予習をしてあとは、勉強したり見直しはしませんでした。余計なものが浮上したりすると邪魔をしてしまうからです。
そんな試験も終わり、11月の合格発表を待つことになりました。
試験が終わった安堵と同時にとても不安な気持ちでいっぱいでした。
資格予備校がネットで出す合格ラインを貪るように見ていたのを覚えています。
自己採点ではどこの予備校の合格ラインも超えていたので大丈夫だとは思っていましたが、やはり合格証書が届いた時は涙が出るほど嬉しかったです。
合格後は宅建士資格登録が出来るようになります。登録するか否かは自由ですが、登録すると費用が別途かかり必要書類も揃えなければいけません。
合格だけでは宅建士と名乗れないので注意が必要です。
いずれにしても、勉強を毎日繰り返し繰り返しやって記憶させる、1つ1つを完全にしてから進める事が重要であり、焦らずじっくりやることがオススメです。
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